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福岡県立筑紫高等学校

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令和5年度 第2学年(50期生)芸術鑑賞会
2023年6月8日(木)2学年全生徒、博多座で歌舞伎を鑑賞しました。 10:00に地下鉄中洲川端駅改札付近に集合後、10:15から博多座入口でお弁当を受け取って入場です。皆ワクワクした面持ちです。
  

  
1階席3クラスは花道のすぐ側で、生徒たちも演者との距離の近さに驚きと共に大喜びでした。
2階席も大変よく見渡せる席で、本物の劇場での歌舞伎鑑賞に皆胸を躍らせていました。
演目は、「廓三番叟」「人情噺文七元結」「太刀盗人」の三幕です。
    
幕間にはロビーでお買い物。ここでしか味わえないあんパンやお菓子を購入したり、家族へのお土産を買ったり、休憩時間も思い思いに楽しんでいました。
  
博多座の方からも筑紫高校の生徒たちの鑑賞態度を褒めていただきました。作品世界に引き込まれ、見入っている生徒たちの様子を端から見ていて、このような機会は大変貴重だと改めて思いました。いつもと違った素敵な空間で、本物の芸術に触れ思い出深い一日となったようです。いくつかの感想文を紹介します。

石田晃大(1組)
 今までは、歌舞伎に堅い印象をもっていましたが、演者の舞や声、囃子方の音に合わせながら話が進んでいき、クスッと笑えるような演目があったので、楽しんで見ることが出来ました。日本の文化や博多座の世界に入り込んで、当時の生活や物の発祥を知ることができて、日本の文化に詳しくなれました。昔の言葉で繰り広げられる歌舞伎は、内容の理解が難しいけれど、イヤホンガイドがあると話が分かりやすくて良かったです。そしてぜひ外国人の方も歌舞伎をみてもらいたいと思います。今日も博多にはいろんな国の人が遊びに来ていたので、歌舞伎の説明が英語でできるともっと楽しく歌舞伎に触れてもらえると思いました。また演者の正確な動きや細かな表現に感動したし、それを行う役者の人、それを支えている人はすごいなと思いました。歌舞伎の演目はまだまだあるので、また見てみたいと思いました。歌舞伎は今の映画とは違いゆっくりで、優れた映像技術も使われていないけど、ゆったりとした気持ちでみられるところが良さだとおもいました。


渡辺巴奈子(2組)
 初めて歌舞伎を見て、見る前は歌舞伎のイメージがあまり想像できなかったけれど、思ったよりストーリーが理解出来てとても面白かったです。役者さんの踊りや、長くて言葉が難しいセリフをスラスラ言っているところを見て、すごいと思いました。舞台も広くて、場面、場面で背景が変わっていくのを見るのは初めてだったので大変驚きました。イヤホンガイドが登場人物の役柄や楽器、言葉の意味を説明してくれたので、理解しやすかったです。正直分からない場面が少しあったけれど笑えるところはみんなと笑えたし、拍手するところは拍手して日本の文化に触れることが出来たのでよかったです。物語の中で、特に最後の場面がとても理解しやすくておもしろかったです。歌舞伎を見るのは初めてだったので、もっといろいろな日本の文化に触れていきたいと思いました。座っていた席が舞台から遠くは無いけれど、役者さんの表情が見えにくかったので次見る時は近い席で見たいです。


中村舞衣(7組)
 今回の歌舞伎鑑賞で、日本文化の素晴らしさと、それを現代の人々が伝承し続けている事に改めて凄いなと胸を打たれました。 日本の文化はそれぞれ素晴らしさがあるけれど、歌舞伎は特に衣装の凝りや化粧の仕方など特徴があり、また演技をする方々の細かい動きやリズム感などが人々を魅了しているのだと思いました。今まで歌舞伎と言ったら男性が着物を着て白い化粧で睨みつけるような怖いイメージを持っていたけれど、実際は昔の出来事などを舞いや小道具でリアルに再現し、お客さんに楽しんでもらうということを知ってとても凄いと感じました。年配の方から私達という幅広い世代の中で愛され続けている歌舞伎を、こうして今回鑑賞するという貴重な経験ができたことに感謝し、これから私達は今まで伝承してきて下さった方々の意思を受け継いでこれからも後世に繋いでいくことが大切だと思いました。


染原裕美(8組)
 今回の歌舞伎鑑賞を通じて歌舞伎の素晴らしさ、そして歌舞伎に対する“愛”を感じることができた。歌舞伎には室町後期の歌舞伎の祖:出雲阿国の時代から受け継がれている時代物や江戸時代全般に広まった能や狂言、古典落語などを派手にかぶく世話物、舞踊と音楽で人々を魅了する所作事、明治時代以降の現代的な演技・演出に基づいた新歌舞伎など様々な種類があり、これは室町時代から令和まで残り続けている。ここまで歌舞伎が衰退せずに残ったのは時代の雰囲気に合わせて上記のもののように変容し、民衆たちから絶大な人気を集めたことが一つの要因であると考えた。実際、歌舞伎の公演中に我が校の名前が呼ばれたときに現代の言葉で言う“ファンサ”のような近代的な文化の在り方を感じた。このようにその時代の流行りをつかんで歌舞伎として表現することができるのは歌舞伎に関わるすべての人の“愛”があってこそ成せる業だと思った。


山村彩咲(10組)
 歌舞伎といえば見得を切ったり、長い髪をつけて頭を振ったり、セリフも昔の言葉で全然理解できないというイメージがあったので、本当に楽しめるか不安でしたが、笑うところがあったり感動するところがあったりと現代の劇とあまり違いがなくてとても面白かったです。最初の「三番叟」では、舞のひとつひとつの所作がとても綺麗で指先まで洗練された動きですごく引き込まれました。「太刀盗人」では、人混みの中で紛れていく様子を一人で動きだけで表したり、小声で喋るシーンも小声で喋っている様子がわかるように演じたり、また劇場全体に届く声量でお芝居をされていたりとその幅広い表現法や技量に感動しました。万兵衛と九郎兵衛が踊る時にそれぞれ三味線と鼓で音を変えているところや、九郎兵衛が半間ずらして踊っている足の音が囃子のリズムにあっているところも好きでした。最後に筑紫高校の名前がセリフの中に入っていたのを聞いた時はとても嬉しかったです。イヤホンガイドに頼りきりできちんと観ることができないのではないかと思っていたけれど、解説が少ない箇所などがあっても話の内容が分かりやすく、入り込むことができて、わたしが抱いていた歌舞伎へのイメージと良い意味で全く違いました。普段歌舞伎を観る機会がないので、今回とても良い席で観ることができて良い経験になったなと思います。

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